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キレーな顔した狼さん。

第3章 2匹目

これは…ガチでヤバめ?

「瑠…瑠樹…落ち着け?な?」

必死で瑠樹をなだめる俺

「フフッ、何言ってるの?充分、落ち着いてるよ?」

いやっ、お前が何言ってんだ!?
これのどこがどう落ち着いてるって!?

「でも…」
「お、おう!」

「その前に…汐里のケータイ出して?」

その前って…どの前!?

「や、やだっ…って、言ったら?」
試しに瑠樹の事を恐る恐る見上げながら聞いてみた

「………今すぐ犯す」

「はい、ケータイですね?」
尋常じゃない瑠樹のオーラと顔に
すぐさまケータイを差し出す

「うん、汐里は偉いね」

「ハ…ハハッ」

「それとさぁ~、汐里?」

「は、はい?」
何となく敬語で返事をする俺

「そんな上目遣いでみてさ…誘ってるの?」

「へ!?い、いやいやいやいや」

まさかの言葉に全力で否定する

パコン…
「はい、ケータイ」

「お、おう」

「さて……」

「さ、さて?」

「汐里のせっかくの誘いだ…ちゃんと答えないとね?」

「え!?」

さっきの俺の全力の否定はスルーですか!?

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