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キレーな顔した狼さん。

第7章 5匹目

「瑠樹…」

「なに?」

「お前…昨日、俺に敷布団の場所…
聞いたよな…?」

「うんっ」

うんっ
じゃねーよ!!

そーだよなぁ!?
お前、確か俺の部屋に布団
敷いて寝るてきな事いってたよな!?

「なんでお前ここに寝てんだよ!?」

俺の間違いで無ければ瑠樹は俺の横…まぁ、つまりは一緒のベッドで仲良くお寝んね状態なわけだが

「あはは!そんなの俺が風呂から上がるじゃん?」

「お、おう?」

何だ?突然始まった瑠樹の話について行けず曖昧な返答しかできない

「んで、敷布団もって部屋くるじゃん??」

「そ、だな??」

1人、頭が追いつかない俺を残し瑠樹は話を続ける

「したらさぁ…すやすやと子供みたいにベッドで眠っていらっしゃる、汐里がいるじゃん???」

「あ…ああ」

言葉が可笑しくなってるぞ、瑠樹。

「そしたら、もー寝るしか無いじゃん????汐里の横に。」

「…はぁ!!???」

まったくもって意味がわからん!

ふとドアの方へ視線を向けるとそこには瑠樹が持って来たのであろう敷布団がきちんと畳んで置いてあった

「耳元で大声だすなってば…」

瑠樹が顔をしかめながら言ってくる

その言葉をスルーしてさっきよりも大声で叫んでやった

「お前の思考回路が意味わかんねぇーっ!なんでそーなんだよ!!」

「だからぁ、さけぶなって…「るせーっ」」

「………」

被せて抗議する俺にいきなり黙り込んだ瑠樹

「…瑠樹?」

なんとなくやり過ぎたかもと思い心配の声をかけてみた

すると…

「汐里は、嫌だったの?」

「え?」

突拍子も無い問いかけに聞き返すのが精一杯だった

「汐里は、嫌だったの?俺が同じベッドで寝ること」

「うっ…べ、べつに嫌では…」

「だよね?あんなに嬉しそうに俺の髪、触ってたもんね?」

「……っ!?////おっおま///」

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