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キレーな顔した狼さん。

第2章 1匹目

ピピピピピピピピっ…カチっ

「はぁ~~~」

ヤッベー…寝れなかった…

昨日のアレは…何だ?
夢…か?…いや、寝てないから夢なんて見てねぇし…

…ハハッ、解ってるさ、これが現実逃避だと言うことくらい…

でもな…一体誰がこの状況を受け入れられるっつーんだ!?

いきなりキレーな野郎に告白されてっ
それだけならまだしも…

…ちょっと…いや、けっこう??
嬉しかった……なんて…


……あれ?あいつの名前って…何だ?
それどころか、あいつの存在を、俺はつい昨日知ったぞ!?


「ちょっとーっ!汐里ーっ!早く起きなさーいっ!遅刻するわよーっ!!あんたはいつもいつも…」

「わーったよ!!うっせーなっ」

「あら、そう??おー怖っ」

そー返事した母親はまだぶつぶつ
何か言ってるようだ

ったく、何で毎朝あんなにうるせーかな。うちの親は。
考え事もできやしねー

昨日は結局ビックリして、あの場から走って逃げるぐらいしかできなかった

「はあー…」

朝から何回か目のため息をはきながら
とりあえず、今日の平和を全力で願い、俺は学校の準備をした

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