テキストサイズ

キレーな顔した狼さん。

第10章 7匹目

「何なんだよ!もーっ」

はぁはぁ…

少し息切れをしながら2人を睨む

「いや…だって、瑠花がしつこいから…」

「私だって、お兄ちゃんが汐里さんを引っ張るから…つい…」

いや、ついって…
つーか、2人ともガキか!!?

「あっ!!」

「え!?」

少し呆れ気味に項垂れていると
瑠花が声をあげたので、反射的に俺も声をあげた

「汐里さんだ!」

「う、うん」

何だ何だ!?
展開が読めんぞ!?

「汐里さんっ、初めまして!
私、"とう"…斉藤瑠花っていーます!」

…とう?
変な噛み方だな…

「よく、お話は聞いてます!"これから"ヨロシクお願いします!」

「え?…あ、うん。ヨロシク…」

ペコっと、お辞儀をする瑠花ちゃ…

「あっ、私の事は瑠花って呼んで下さい!」

おほんっ!
…ニコリと微笑みながらお辞儀をする瑠花に俺も軽く頭を下げた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ