無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「だからなんでお前は
いちいち右京に絡むんだよ
帰れよお前」

「だって！
気に入らないんだもん！
なんで姉の私がゆきと疎遠に
ならなきゃいけないのよ！」

「はぁ…？お前今
モデルとして勢いあるだろ？
その分ハンパなく忙しい
そんな暇ないだろうが」

「忙しいからオフの日が
貴重なんじゃない？」

「有意義に過ごせよ」

「そうよ有意義に過ごしたいの
だからオフの日は私と会って？」

「アホか」



　むぅー…
　面白くない…

　ゆきくんが私以外の人と
　仲良さそうにしているのは
　全っ然面白くない



　私は後ろからゆきくんに抱きつく



「俺だって忙しいわ
こいつを愛して愛して愛して
休む暇がないくらいだ」



　ちらっと見ると
　正面でサオリ義姉さんが
　眉をつり上げていた
　私はべっと舌を出す

　彼女はふっと笑う

　？



「聞いてよゆき？
さっきさぁこの子…」

「っ！わー！わー！」

「あんたのモノのサイズ
なんで私が知ってるんだって
問い詰めてきたのよ？
怖かったわぁ～」



　なんでここで
　その話するかな!?
　しかも怖がらせた覚えないし！



「…だからお前嫌いなんだよ
する事なす事宇宙人だし
昔からキレーなわりに不可解だし」

「私はブラコンなだけよ」

「人のオナニーは覗くわ
勝手に部屋は漁るわ
人を無断で縛るわ
何が楽しいのかわからん
宇宙人すぎるんだよ」



　え？えぇっ!?
　もしかして…
　それで…？



「私は純粋にゆきが好きなだけ
性欲持て余してる弟の処理を
手伝ってあげたかっただけ
あの頃、あなたは
手元にいた女を全部切って
一人の女の子を追いかけてたわ
やらせてもくれない女をね」



　っ!?



「そりゃーもう見てて不毛だったわよ
誰でもいいから抱けばいいのに
自分を省みないで
溜め込んで自分で発散して
一生懸命になって
ずっとずっと振り向かせようと
馬鹿みたいに本気になっちゃって」



　その女の子って…



「沙緒里やめろ
右京に聞かせる話じゃない」









「でもゆきくん…私聞きたい！
その女の子の名前…知りたい！」



　私は叫んでいた