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美人妻は性欲旺盛っ!

第8章 アルバイト





 肌と体温が気持ちよくて

 ふわふわと目が覚めた



 寝返りを打つと
 裸のゆきくんの胸があり
 私は顔を押しつけた

 手を回して抱きつく

 あったかくて…
 素肌がこすれて…気持ちいー…









 はた、と

 昨日の記憶をたぐって

 私は固まった



 いくら考えても
 昨日飛んだあとの記憶がない

 よく漫画とかありがちな
 ヤって焦ってるのとは逆で

 私はヤってなくて焦った



(………………やばい)



 ゆきくんは寝ている女を
 むりやり犯すような真似は
 ぜったいにしない

 それは信頼してる
 信頼してるからまずいのだ



 十中八九
 ゆきくんはイってない



 昨日あれだけ
 我慢に我慢を重ねてて
 ゆきくんだって絶対
 ヤりたかったに違いない






 それを自分だけイって

 彼を放置、自分は夢の中

 ゆきくんの溜まった性欲は

 処理されないまま

 抱く予定だった目の前の女は

 気を失ってすやすや寝ている…

 そんな放置されても仕方ない私を

 ゆきくんは運び

 服まで脱がしてくれている

 やれもしなかった女を

 隣に置いて抱きしめて

 疲れから仕方なしに眠りにつく…






 お互い合意で
 彼もすごくしたかったのに
 自分だけ満足して
 最後までさせてあげなかった女
 何様だろう
 もはや

 ゴミ

 としか…



(ゆ…許してくれるかな!?
ぜったい怒ってるよ!
なに、私、ゆきくんに
おあずけさせちゃってんの!?)



 いくらなんでも
 不満に思うに決まってる



(ただでさえ
なんの取り柄もないのに
カラダくらい明け渡さないと
飽きられちゃうよ!?
昨日お漏らしして布団冷たくして
迷惑かけたばっかじゃん!)



 頭をかかえた



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