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美人妻は性欲旺盛っ!

第9章 アルバイト 2





 ―カランカラン



 あ!



 今日もゆきくんは
 私に会いにきてくれた






 あ…れ? えっ??






 でも



 そんな甘い幻想も
 簡単に打ち砕かれる



「…いらっしゃいませ?
三名様ですね?
奥の席へご案内します」



 綺麗なOLさんが二人
 一緒だった



 私は笑顔でお通ししながら
 内心ざわざわしていた



 いつも一人できてたのに

 誰?なんで?どうして?

 ぐっと唇を噛む



「お決まりになりましたら
お呼びください」



 最後ゆきくんと目が合って
 私はそんなつもりなかったのに
 ぷいっと顔を背けた






(ばか、子供か私!
仕事中なんだよ?
私は店員
向こうはお客さん
なにショック受けてんの!
集中しろ、私のばか!)



 職場で先輩後輩同僚と
 食事するくらいよくある事だ
 なんでもない
 なんでもない事

 でもそうやって
 自分に言い聞かせるたびに
 嫌な想像と不安が膨らむ



 用意されたドリンクを受け取り
 別のテーブルに運ぶ



「お待たせしました?
アイスコーヒーです」



 未熟者が雑念してたからだ

 私はコケた



「――――!?」



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