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美人妻は性欲旺盛っ!

第9章 アルバイト 2





 姿勢だ、やる気だ
 歩み寄りだ、協調だ

 好き同士だからといって
 夫婦が上手くいくほど
 現実は甘くない



 私は夫が優秀な分
 少し背伸びしなきゃいけない
 ゆきくんは甘やかすけど
 私にも意地とプライドがある

 それにゆきくんが大好きだから
 ちっとも苦じゃない
 見返りがあるとわかれば
 なんにだって頑張れる






 それなのに
 わかってるはずなのに
 なんだって私は
 恋愛にハマってるのか…



「だめなんだってば…」



 好き

 というだけで楽しい

 恋愛は楽しい

 喜んだり悲しんだり
 好きな人に自分が振り回されて
 夢中で想い続けて
 もっと好きになってもらいたくて
 冒険心のような
 どうしようもない恋しさが
 胸をドキドキ踊らせる



 些細なコトで想い煩って
 些細なコトで不安になって
 些細なコトで浮かれて
 些細なコトで幸せな気持ちになる



「苦しいよゆきくん…
その女の人は誰…?」



 私は携帯で電話をかけた



「もしもしゆきくん…」

『右京…大丈夫なのか?』



 大丈夫じゃないよ
 なんで女の子とくるの
 死んじゃえバカ



「ショックだっただけ
ゆきくんが女の人とくるから
休憩もらっちゃった
璃乃さんにはお見通しだったみたい」

『俺だって断った
勝手についてきたんだ』

『え~浅葉サ~ン
誰と電話してるんですか~?』



 うるさいよ外野
 ああでも電話してよかった



『ごめん』

「心配かけてごめんね
次からは女連れでも…別にミスしたりしないから安心してね」

『もう誰も連れてこない』



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