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美人妻は性欲旺盛っ!

第10章 元カレ





 それからしばらく

 せわしない日々になった




 ゆきくんは帰りが遅い日が増え
 飲み会が続いた

 くたくたになるまで働いて
 仕方なくお酒を飲み
 朝も早く出勤する

 会社勤めは大変だ




 でも仕方ない

 それくらいで
 後回しにされてるとか
 ごねたりしちゃいけない

 頭ではわかっている

 けど身体が求めてしまう




 ゆきくんに愛された身体は
 いつどこでなんどきでも
 ゆきくんが欲しくなる

 一人で何度イっても
 面白くない

 気持ちいいだけでつまらない

 ゆきくんが欲しい
 我慢するたびに
 触りたくて
 触られたくて
 もうたまらなくなる




 寂しい…




 しない日が続くと
 どうしても不安になる

 大好きだから不安になるのだ










 そんなある日…………



 夜遅くに帰宅した
 ゆきくんを介抱してると
 ふわりと香りが漂った



 女物の香りだ…



 不安は些細なコトで
 より大きな不安に成長する

 どうせ同僚とか後輩のだろう
 なのに私はうろたえていた



 背広の胸元から
 ポロッと何かがこぼれた

 何かと思えば名刺だった



 会社名はともかく

 名前が女性というだけで

 私の中に動揺が走った



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