無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　強気で言い放ち
　私を連れ去ってくれたのは
　元カレ
　望月翔吾その人だった



「助けてくれてありがと
よっ、男前♪」

「ちゃかすなよ」



　ぶっきらぼうに言う



「てか、なにやってんの？
んな男誘うカッコして
なに考えてんの？」

「なにってそのまんまだよ
男誘ってた」



　しょうくんが振り返り
　私をじっと睨んだ



「…なんで？」

「相手探してたの」

「だからなんでだよ
旦那はどうしたんだよ」

「夫がいたら遊んじゃいけないの？」



　クスッと笑い
　意地悪な言い方をした

　しょうくんはこんな私を
　初めて見たからだろう

　顔色が白くなっていた

　アバズレって
　思われたかもしれない



「………なんだよそれ
なんなんだよそれ
上手くいってないのかよ
話が違うじゃねーか」



　しょうくんは怒ってるようだった



「ごめんね、幻滅した？」



　そんなコトないよ？
　上手くいってるよ？

　今言っても無駄だろう

　変わり果てた私に
　戸惑いを隠せないのか
　苛立ちでかすかに震えてる