美人妻は性欲旺盛っ!
第15章 バイト先の…
「ちょっときて」
私の手を引き、どこかへ連れて行く
もし私が既婚者という言い訳を使うなら返す用意があったし、性行為に押し切る自信もあった
しかし
連れてこられたのは璃乃さんが店番やっている店内だった
お店の中に客はいない
峰斗さんは私に囁く
「あれと戦う勇気があるならいいよ」
えっ?と思う暇もなく
彼はお皿拭きをしているかわいい妹の大切な唇をむりやり奪った
兄妹での生キス
(う…わぁーっ!?///)
私に見えるように
峰斗さんは妹に舌を入れた
なんの遠慮もなく
妹が相手で許されないのに
舌を割り込ませてキスしている
驚くのはここからだった
お皿を静かに置いた璃乃さんがキスに応えたのである
私が見てる前でもお構いなしに兄の舌に舌を絡めて応じている
そして妹から抱きしめた
(え…えぇー!?)
舌と舌が触れ合って
深いキス
ちゅく、ちゅくと
脳髄に響くような音
店の前を誰かが通れば
窓ガラスから人に見られるのに
ちっともキスをやめない
さっき言われた言葉が
頭に反響する…
――――〝あれと戦う勇気があるならいいよ〟……?
その意味がわかった気がした