美人妻は性欲旺盛っ!
第20章 回想
私は保健室から逃げ出した
突き指したからきたのに、そんな事はもう忘れていた
背中に、私の名前と学年クラスを聞く声があったが、これ以上関わり合いたくない一心で逃げた
逃げれば終わると思った
あとから知った話だ
あのかっこいい先輩は、うちの学校でも飛び抜けて有名な先輩だった
私はそんな事知らなかった
異性は彼氏しか頭になかった
その先輩が女好き、女遊びが激しいと聞いて私はやっぱりって思った
二度目に先輩と会ったのは休み時間の教室だった
三年のくせに
ふらっと一年のクラスに現れて
女子がキャーキャー騒いだ
私はうそっと思い
冗談でしょっと思った
先輩は三年らしき美人な女子と一緒に誰かを捜している様子で
まさかと思ったが
他でもなく私だった
あの日逃げきったはずの私は簡単に見つけ出され、私は致し方なく、しぶしぶ名前を言った
隣の女の人だろうか、どんな人脈ネットワークだと罵りたくなる
先輩は他には目もくれず
私にだけ笑いかけ
教室を騒がせるだけ騒がせて満足そうな顔で帰っていった
一年相手なのに
女連れで
美人さん連れてるのに
なんて人気だと思った