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美人妻は性欲旺盛っ!

第20章 回想





 その日から
 先輩はアプローチしてきた

 三年のくせに堂々と一年クラスを何度も訪れる






 教室の違う彼氏はいい顔しなかった



 先輩に言い寄られる



 彼氏はいい顔しない

 当然だ、自分のカノジョに言い寄る男が現れて、心配しなかったら私はどうしていいかわからない

 でも妬いてくれるのが
 すごく嬉しかった



 先輩が私を口説いてくる
 私はあまり相手しない

 周りが騒がしくなる
 あの三年の浅葉先輩が初めて本気になった女子

 それが私らしいが
 私はキスされた恨みを忘れてない

 先輩だけでも障害なのに
 変に騒がれて注目されてしまう



 そっとしておいてほしい



 私に彼氏がいるのに
 先輩は正面きって言い寄ってくる

 人目を憚らない人で
 純粋に好意をぶつけてくる



 周りは余計うるさくなる
 略奪愛略奪愛って
 私にはそんな気全然ない



 そりゃ、先輩みたいな美形に言い寄られるのはちょっと嬉しい

 少しくらいなら満更でもない




 でも私には大好きな彼氏がいる

 だから先輩の誘いは断るし
 冷たく当たるし

 彼氏を一番に優先する




 彼氏がいい顔しなくても

 はやし立てられ
 空気が気まずくなっても

 私は彼女として
 どこまでも一筋に没頭した

 面白く思わない彼氏を
 私は何度も強く抱きしめた



 私はここにいるよ、と
 大丈夫だよ、と



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