美人妻は性欲旺盛っ!
第20章 回想
…ああかわいいなって思った
先輩はこの人には簡単に降参して下に立ってしまう
Hの時でもそうだ
立場が弱くて弱さを見せて
それは男らしくないとかそういうんじゃなくて
単なる、愛、だ
先輩はこの人を愛しているから白旗を振って降参できるんだ
愛してて、信頼してて、先輩はこの女には敵わないなって思ってる
だからこそ
今すぐ同棲してもいいくらい
藍さんは先輩が大好きだ
それこそ
赤の他人の幸せを心から願えるくらい先輩が好きなのだ
こんなに美人でスタイルよくて
優しくて母性があって
男の理想の塊みたいな人が
先輩にメロメロなのだ
先輩が困れば助けに行くし、こうして好きな人ができれば、力になってあげたくてしょうがない
見たくなかった
無償の愛
誰かの幸せを心から願える
美しいひとがいた
高校三年にして
おそらく同年代とは比べ物にならないくらい、一級品の女性らしさとしなやかさを兼ね備えており、誰の目から見てもいい女だった
見たくなかった
自分とは格が違いすぎる
嫌でも見せつけられるからだ
藍さんは私はスチュワーデスになるんだと言った
夢でもなんでもなく
私は本当にそうなると思った
先輩は藍さんの髪をいじり
なれよ、と言った
藍さんはちょっと微笑み
うん、なるよと言った
エッチになるとオマンコ舐めてってうるさいくらいねだるのに、先輩を囲う女の子はみんな、明確に将来のビジョンを見据えた、信じられないくらいしっかりした人ばかりだった