美人妻は性欲旺盛っ!
第20章 回想
「あなたはどんなキスするの?
自分からはしない?
もったいないよ
私はね、男性の唇や舌を
優しく刺激してあげるのが好き
唇できゅっと挟んであげて
男性の舌を吸い尽くすくらい
吸引しちゃうんだ」
私は素っ気なく相槌を打って聞く側にとどまるが、藍さんが変な事を言うからか変な気分になっていた
今まで対面にいた先輩が急に移動して私の隣に座るからドキっとした
心臓が早鐘を打った
先輩が身体を私側に開いて頬杖をついて私を見つめる
先輩の手が伸びて私の片側の頬をそっと包み込んだ
ぞくっとしたけど、暖かい手で包まれて嫌な感じじゃなかった
先輩は頬を撫でて触る
「柔らかくて気持ちいいね
肌すべすべだね
随分あったかいね
恥ずかしかったでしょ
藍が品に欠けててがっかりした?
でも悪い事じゃないんだよ
自分の欲求に素直だからね
耳触られるのは好き?
首触っても大丈夫?」
頬に触れた先輩の手が降りて指先から優しく首に触れて撫でる
妙にぞくぞくした
首の後ろのうなじを触られて、快感かどうかわからない快感が全身に広がって下腹部に溶け込んだ
私の息は少し荒くなり、雑念が取り払われたかのように、あれだけ見られたくなかった先輩の視線をまっすぐ受け止めていた
先輩は私の頭に触れて撫で、髪に指を入れたりして優しく梳く
髪の毛を触られるのがなんだか気持ちよくて好きになり、必死に閉じていた口も開き気味になる
「あっ…」
小さく声が漏れる
なんだかずっとこうされていたいような心地のいい快感があった
でも、先輩がずっと見てるから嫌じゃないけど変な気分になる
えっ、という思いすらなかった
服の上から先輩の手が私の胸の辺りの膨らみに乗った