美人妻は性欲旺盛っ!
第20章 回想
だって私がたくさん勉強したのは勉強が楽しかったからであり、先輩との時間が楽しかったからで、それで勉強が好きになって………
こんなに勉強を楽しいって思ったのは初めてだった
がっかりされたくなくて、家に帰ってからも頑張った
そしたら勝手に問題が解けて、みんなが苦戦してる間も問題をすらすら解いて答案用紙を埋めた
テスト中だと言うのに
私は笑っていた
もしもいい点取ったら先輩一緒に喜んでくれるかな?とそんな事ばかり考えていたのだ
胸を膨らませていた
テストはよかったのに
素直に喜べなかった
テストがよくても、先輩との接点がなくなるのは嫌だと思った
「お前がもっと
バカだったらよかったな
なあもう俺いらないか?
なあ、どうせなら
一番
目指さないか?
なあ、もう少し
俺に面倒見させてくれよ
俺を…利用しろよ」
私は彼氏が好き、別に先輩の事なんか好きじゃない
でも、なんでだろう、先輩と話すのは楽しかった
長女としてしっかりしてきた反動か、自分よりずっと大人の先輩や藍さんに子供扱いされるのが心地よかった
居心地がよかった
私によくしてくれる先輩を囲う女の人たちとも仲良くなってしまい、素敵なお姉さんと女子の会話ができたり、ファッションや美容でトークしたり、買い物に一緒に連れてってもらったり
私は先輩に会えて
世界が広がったのだ
楽しかった
自分よりずっと綺麗で素敵な女性を間近で見るのは新鮮で、触発されて自分も近づこうって思えた
藍さんとも仲良し
みんな仲良し
それに先輩の事も…そんなに嫌いじゃなかった
そんなに寂しそうな目で私との接点を求められると、不謹慎なのに嬉しいって思ってしまう
「今回のは…たまたまです
まぐれです
だから10番に入るまで
先輩を…利用します
これからどんどん難しくなるのに
先輩なしじゃ
すぐにバカに逆戻りですよ
ていうか家庭教師のバイト料
出ないけどいいんですか?
タダ働きですよ?」