美人妻は性欲旺盛っ!
第20章 回想
「カッコ悪い!
ダサい!
三年のアイドルが
傷つくとかあり得ない!
へこむとかちょーウケる!
ばっかじゃない!?
先輩を傷つけるような女
さっさとやめて次いけば!?
先輩はいい男なんだから
誰だって相手してくれるよ!
キスでもエッチでも!
好きなだけできるじゃん!
好きな子がセックスしてて
がっかりした!?
顔に書いてあるよ嫌だって!
カッコわる!
私、がっかりだよ!
先輩がそんなにカッコ悪いと思わなかったよ!
なに妬いてんの?
頭おかしーんじゃないの?
なんで逃げたりするの?
好きな子から逃げてどうすんの?
やめたくなった?
諦めちゃうんだ?
あっそ!!!
私は彼氏とセックス三昧だよ!
苦しめバーカ!
バーカバーカ苦しめ!
嫌だっつったって知らないし!
カップルの性交なんて当然なんだから!
私は彼氏としてる時が
一番幸せなんだから!
苦しめバーカ!バーカ!
バー……」
先輩の手がゆっくり、優しく、私の口を塞いだ
これだけ言われたのに先輩の目は輝いていた
先輩がすごく不敵に笑って、不遜に強烈に野生動物のように、クスッと私を上から小馬鹿にする
カッコいいと思った
先輩は唇をぺろっと舐める
そんな仕草も
「お前…ホントすげーな
諦めたりしねーよ
いいよ俺独身で
お前が振り向くまで
ずっと追いかけてやるよ
ははっ…
笑うか?笑えるだろ?
笑え笑え
俺も、自分が、すげー笑える
ずっと一緒にいたいって思ったよ
お前とずっと一緒にいたい
お前以外いらないって思った
ちょっとでいいから
俺の事見ててくれるか
俺、頑張るから」