美人妻は性欲旺盛っ!
第20章 回想
そして球技大会の日がやってきた
開会式のあと私は彼氏と二人でいる所を先輩に見られた
でも先輩はすっと私たちの横を通りすぎただけだった
私はぷいっと先輩と目を合わさないようにした
気のせいかもしれないが、一瞬チッと舌打ちが聞こえた気がした
次の瞬間
ガンッ!!!と体育館の壁を蹴る音がした
ドキッとした
私はキュッと目をつむり、でも怖くて振り返れなかった
クラス対抗の球技大会
私はソフトボールに出ていたが初戦の相手が三年生という事もあり、私のクラスは一回戦で負けてしまった
試合を終えて彼氏の応援にいくとちょうど初戦を勝った所だった
すごいと思った
一年クラスでありながら、ずらりと長身が並ぶ三年チームを彼氏は見事打ち負かして一回戦を突破した
彼氏は私の姿を見つめて満面の笑顔を見せてくれた
クラスの子には悪いけど、一回戦で負けてよかったと思った
これで心置きなく、彼氏の試合の応援に専念できるからだ
続く二回戦も運動部の多い二年が相手だったが、点の取り合うも最後までリードを保ち、強敵をくだした
一年生クラスが次々と負けていく中の堂々たる勝利
体育館に黄色い歓声が生まれた
その中心にいるのは間違いなく勝利の立て役者である彼氏だった
彼氏はコートの外にいる私に向かって手を振ってくれたので、私も負けじとぶんぶん手を振り返した