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美人妻は性欲旺盛っ!

第20章 回想







 球技大会からこっち、日曜と代休を挟んだ連休、彼氏からなんの連絡もなくて私はへこんでいた



 私からメールしても、今までこんな事なかったのに返事がなくて、電話も出てくれなかった



 今朝は一緒に登校したけど空気が重くて何も聞けなかった



 聞かなきゃ何もわからないと思うのに遠慮して聞けなかった



 大事な人に嫌われたらという悪い考えが邪魔して、怖くて気まずくて口が固まったようだった





「何が言いたいのかわからんが…

俺には異性だけど

心を許せる親友がいるからな

解ってくれる奴がいる

だから別に

誰にカッコ悪いと思われたって

どーでもいいんだよ

カッコ悪いからって

手のひら返すやついねーもん

みんないい奴だし」





 私は異性に対して親友という言葉を使う先輩を驚いた顔で見ていた





「つーかな

誰にモテたって意味ねぇよ

お前によく思われたくて

あそこまでやったんだぞ?

俺は女関係…だらしねぇから

本気だってわかってほしかった

だから本気でやった

だから…お前の声が聞こえた時

すげー嬉しかったよ」





 先輩の指が私の唇を撫でる

 大会の日と違って今は私と目を合わしてくれる





「最後のダンクも…

お前が応援してくれたおかげだ

迷わず行けた

お前に力をもらった」





 そんな事…言わないでほしい

 だって、嬉しくなってしまう

 今、落ち込んでるのに……そういうのずるいと思った





「おい
なんか悩んでるんだろ?

先輩として聞いてやるよ

俺が嫌なら藍を呼んでやろうか?

一人で悩むのはつらいだろ?

俺だってそうだ

頼ったり甘えたり…

信頼できる奴に話を聞いてもらえ

深刻な悩みならなおさらだ

藍はすげー優しいぞ

胸がでかくて、母性あって

甘えても怒らないからな

一時期、俺もしんどくって

ははっ…甘えすぎて

大きな借りを作っちまった

いつか返さねーとなぁ…」





 先輩がくっくっと笑う




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