美人妻は性欲旺盛っ!
第20章 回想
私は寄りを戻そうとした
今思えば、失恋から逃げてただけかもしれない
私をフった、あの時の顔を見ればどれほどの決意かわかるのに、私は認めようとせず懸命に話そうとした
私がうざかったのかな?
しょうくんはしばらくして新しい彼女と付き合い始めた
私は多分
控えめに見ても
背も並で胸も小さく、顔も幼くて化粧が似合わない、どんなに頑張っても魅力的にはなれない女子だった
私なんかより新しい彼女はずっとかわいくてキレイだった
勝てる要素がひとつもなくて
しょうくんに
お前の事もう好きじゃないからと言われてる気がして
私はようやく、自分が失恋したのだと気づいた
それから私がした事と言えば
振り返ってみてもひどかった
誰のせいでフられたか
バットで先輩の頭を殴り、全部先輩のせいにして、絶交した
先輩なんかと死んでも付き合うもんかと思った
先輩やしょうくんといったイケメンに想われていた私が、万人に好かれているはずもなく
失恋の痛手は深く、私は先輩のようになんでも話せる親友はいなくて、新しい恋に生きようと思った
けれど二人目の彼氏は、しょうくんや先輩がどれだけ優しかったかを教えてくれる人だった
義務のように求められる気持ちよくないセックス
先輩にむりやりされた時はあんなに気持ちよかったのに、その人のは気持ち悪いだけだった
気持ちがないからだと思い、私は必死に好きになろうとした
そんな私をうざがり、散々カラダを弄ばれた挙げ句、お前もういらないからと私は捨てられた
あーー…………
ははは…
私ってモテないんだ
ウザい女?なんだ
優しい彼氏がいたし
先輩も一言も言ってくれないから
そんなの全然わからなかった
泣くもんかって思ったけど
思いっきり泣いた
泣いたらスッキリできると思った
河原で高架下で
死ぬほど声をあげて泣いた
泣いてたらしょうくんの事ばかり思い出して余計涙が止まらなかった
つらかった