美人妻は性欲旺盛っ!
第21章 背水
次の日、私が朝起きると、ゆきくんはいなかった
妙な胸騒ぎがして
私はそれを見つけた
それ、とは置き手紙で
手紙にはこう書いてあった
『少し間、実家に帰る
少し…距離を置きたい
ごめん』
私が何かするより早く、マンションの下からうちに繋がるインターホンが鳴っていた
こんな朝早くから誰って思った
意外な人物に私は固まる
「ハロ~右京ちゃん
げんき~?
あなたのお姉様がきたわよ
わざわざ出向いてあげたんだから
開けてちょうだいな?
ま、全部教えてあげるわよ
開けてびっくり、真相ってやつ」
ゆきくんの姉
私の義理の姉に当たる
沙緒里さんだった
嫌な予感が止まらなかった
それでも私にはロックを開けて沙緒里さんから話を聞くしかなく、他に選択肢はなかった