美人妻は性欲旺盛っ!
第23章 ひとりの戦い
自分が同情する余地もなく最低である事が自らの感情を高ぶらせ、不愉快さに拍車をかけた
奥さん方を睨みつける
息を飲む声が聞こえた
数人が顔を逸らしていた
「へえ…?誰がどうしてなぜそんなに偉いんですか?
いいじゃないですか別に
旦那の悪口言われてムキになっちゃいけませんか?
どうなんです鶴川さん?
あなたは旦那をバカにされたら本気で怒れますか?」
「あ、当たり前だわ」
「山中さんは?黒部さんは?」
「お、怒るに決まってるじゃない」
「と、当然よ」
本当かよと思った
本当に、旦那が、心から大事なのかよと思った
夫の権力を我が物顔で使ってマンション住人の女ボスを気取って、夫から権力や金がなくなっても今と同じように愛せるのかよと思った