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美人妻は性欲旺盛っ!

第23章 ひとりの戦い







「というワケでさぁ
あんまり茶々入れないでよ
おばちゃんたち
おたくらホントもう
暇しちゃってるんだから」






 美春は赤子を抱いたまま、元締め的な鶴川ママに笑って挑む






「くっ、アナタって人は…」
「あらあら
言ってみなさいな
あ、りあいるから大声やめてね」






 ギリギリと鶴川婦人は睨む

 浅葉右京も気に食わないが、目の前の女はその上をいく






「はっは、ごめんねぇ
玉の輿って楽ちんだわ~
わたし、いーの捕まえちゃった
鶴川さんよりね?ふふ

のんびりしてていーし
散財し放題
ま、しないけど

陰険なおばさまが
亭主怖さに小娘ひとり相手に
手も足も出せないしさ

わたしに手を出したら
わたしのダンナに逆らったら
おたく困っちゃうものねぇ?
あひゃひゃひゃ」






 ちょっと下品な笑いだが、ママが楽しそうにしてるので赤子のりあはキャイキャイ面白がる

 髪を引っ張り、それを優しくたしなめられる






「ひがんだりしてさ
嫉妬してるの丸わかりじゃん
男と遊べるのだって
結婚してるのにそれだけ
あの子に魅力がある証拠だよ

困るよねぇホント
こっちは結婚してるのに
誘われてもさ
え、どうしようって
クスクス…
間違いでも起こったらってドキドキしちゃうよもう

ねー、りあ?

鶴川さんも気をつけて下さいね
ま、男に誘われないから
ひがんでるんでしょうけどね

あははははっ」






 鶴川婦人は顔を真っ赤をして激情をこらえていた

 ここまで侮辱されて、顔でも引っ掻いてやりたい所だが、そんな事をしたら一家路頭に迷う事もあり得る



 嫌な言葉だが

 社会的に抹殺…



 憤怒と同時に冷や汗が出た

 夫からも言われている

 決して不興を買うな、と



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