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美人妻は性欲旺盛っ!

第23章 ひとりの戦い







 モデルの沙緒里も認める

 それくらい右京は美人だった



 そこにいるだけで目を引く
 男や性の味をたっぷり知っている艶めかしい肉体
 気立てもよく、内面から溢れ出す美しい肌や髪は透き通るようで、顔の造形も愛嬌があってかわいい



 右京は自分を卑下してるが、一般的に見れば明らかに上等の女だった











 その日、夕方、右京は恋人を待ち焦がれて待っていた

 最初の頃と違い、右京はもう女の顔をしていた
 右京は目立っていた
 男が見れば色っぽいと思う、頬を赤らめた美人が何日も同じ場所にいて注目を集めないわけがなかった






「こんにちは」
「え?」



 三人組の男だった
 イケメンの中に、強面の男性がひとり混じっていた



「君さ、いつもここにいるよね?」
「誰か待ってるの?」
「は、はあ…」
「かわいい子だから
気になってずっと見てたんだ」
「待ってるのってカレシ?」
「え、まあ…」



 右京はどう見ても大学生くらい
 まさか結婚してるとは夢にも思わないだろう



「あ、ごめんね
俺たちこういう者なんだけど」



 右京は出された名刺を覗く



 トン、と軽い衝撃

 うなじの下辺りに手刀を食らい意識を手放しかけた



「……っ…!?」



 警戒してたのが幸いした
 でなければ、一撃で意識を刈り取られていた

 それでも頭はくらくら、身体の自由は奪われフラつき、右京はイケメンの腕の中に収まっていた



「大丈夫?
あーあ、むりに避けるから」



 体が言う事をきかなかった

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