美人妻は性欲旺盛っ!
第27章 番外編2 望月翔吾
翔吾は驚いていた
未優は見た目も
また中身もかわいくて
男ウケする子だった
だから翔吾は、敢えて彼氏以外ともHするようなコを選び、自分もそのつもりでヤるだけのコを捕まえた
ヤるだけ
Hするだけの女
向こうも男とヤりまくってる
始めからそのつもりでいれば傷つかなくて済む
女は気持ちよかった
柔らかくてあったかい
信じる事は…できないけど
だから驚いていた
未優が本気で自分を好きだとは夢にも思わなかった
「大好きだったよ!!
未優は翔吾くんが大好きだった!」
「――っ…」
涙で訴えられた
真っ先に
それ本当?と疑った
疑心暗鬼は根深く、何もかもが演技に見えてしまう
最低だ
愛される資格もない
翔吾は自分が本当にどうしようもない男だと思った
でも、だって、信じられない
女は彼氏とヤったあと
他の男とも平気で寝れる
知らない所ではどうせ…
頭から疑いが消えない
何を信じていいのかわからない
「未優…」
「わたしさぁ…超惚れててさぁ
ヤられるためだけに呼び出されても嬉しそうに飛んでいってさぁ…
あなたといるの
バカみたいに楽しくて
……っ…
翔吾くんの苦しみを
受け止めてあげたかった
わかるよそりゃ…
いつの間にか翔吾くん
もうあんまり
苦しくなさそうにしててさ…
愕然としたよ
きっとわたし以外の誰かが
救ってくれたんでしょ?」
翔吾は小さく頷く
「っ…その人の事
好きになっちゃったんでしょ?」
そうだよ
翔吾は肯定した
それは同時に未優がフられる事を意味していた
未優はもう胸が痛くて
泣いてしまった
そこはサークルの部室で
押し殺した声が響いた
「……ごめん
俺さ、俺なんかがさ
誰かに愛されるなんて
思ってなかったんだよな
だって俺
未優とHしかしてなかったじゃん」
「どこが!?
全然優しかったよ!
デートもしてくれるし
メールも電話も構ってくれるし!
せ、セックスはよかったし!
前いた未優のセフレって
もっと冷たかったよ!」