無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　夕食
　それだけなのだが



　翔吾はそわそわしていた
　駅で彼女を待つ
　時間をやたら気にして
　落ち着かない気持ちと戦った



　彼女はモデルをしていて
　なかなか忙しい人だ

　学生とは時間の価値が違う
　頻繁には会えない
　思うように会えない日が続く



　それでもよかった
　翔吾は沙緒里と話したかった

　メールで時間を指定されて
　昼だったり、夜だったり
　毎日のように電話しているけど

　できるなら直接会って
　少しでもいいから話したい









　時間通りに沙緒里は現れた

　翔吾は顔を輝かせる



　しかし次の瞬間

　男が一緒にいて
　固まってしまった