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美人妻は性欲旺盛っ!

第27章 番外編2 望月翔吾







 大人の男性
 着こなしたスーツにすらっとした長身の男は眼鏡の奥から、翔吾に不躾な視線をくれてくる

 ふっと男は笑った



「また男遊びですか
しかも今度は若いコを…
俳優の彼はどうしたんです?」



 耳を傾けてしまった

 真に受けるなと叱咤しても
 挨拶代わりのジャブに
 翔吾はショックを受けた



 たとえ沙緒里がたくさんの男と遊んでいたとしても、翔吾が彼女を敬愛する気持ちは変わらない



 嘘はない、けど



 バカな翔吾は沙緒里に裏切られる事を想像して泣きたくなった

 そんな風にしか女性を見れない
 恩人ですら一瞬疑う自分
 醜かった、誰より



(はは…んだこれ…
当たり前みたいに
俺よりいい男が出てきたよ
牽制されてら
俺こんなんばっかだな
自分より格上の男が出てきて
いつの間にか
好きな女
かっ攫われるんだよ
んな勝てるわけないのに
俺…全部話したのに
ひでーなぁ…)



「これ、マネージャー」
「は?」
「だからマネージャー」
「え、あ…」
「どうも菊池です」



 菊池は二十代後半くらい
 手を出された翔吾は握手した



 菊池は沙緒里から彼氏と夕食☆と聞いてむりやりついてきた

 というのも、自分も夕食に誘ったにも関わらず即断で断られて、いささか新彼氏とやらが気に食わなかった



「やれやれ…
沙緒里さんも人が悪い
食事のお誘いを断るにしては
少し手が込みすぎでは?
彼が可哀相ですよ
そうですね…深入りする前に彼に教えてあげてはどうですか?
私とあなたの関係を…」



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