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美人妻は性欲旺盛っ!

第28章 番外編3 エロ妻 前編







 絶頂の幸せな余韻
 膣の痙攣と鼓動が合わさり
 右京はふわふわと浮遊するような深い快感を味わう



 けれどすぐに暗い影が落ちた
 知らない人にイかされて

 事もあろうに…
 下手したらそれが旦那の愛撫より気持ちよかったなんて、口が裂けても言えるわけがない

 性的な満足感と比例するように罪悪感が沸き起こり、板挟みになって心に重くのしかかった

 右京は自分を罪深く思った



「なにしてんの?」



 右京はハッと振り返った
 男の逃げ足は速く、右京が後ろ姿など見た時のは一瞬で走り去った男はすぐに見えなくなった

 代わりそばにいたのは
 右京の愛しい旦那様



「ゆき…くん」
「いや、ちゃんと見守ってたから」



 右京はぶわっと泣いた
 若干の怖さもあった
 けれどそれ以上に刺激的で

 見ず知らずの人にHされるのは
 どうしようもなく興奮して…
 でも神に誓って言う
 右京にゆきを傷つけるつもりなどこれっぽっちもなかった
 こないだ深く反省したばかりだ

 感じたくなかった
 けどそれすらも興奮材料として
 どんどん快感が押し寄せて
 激しくイってしまった

 だからこそ右京は後ろめたくて本当に苦しくてはらはらと涙した



 依然店の中であるが
 人目を忍んでハグする



「どうだった?興奮してたからいつもより気持ちよかった?」
「ごめんね…ごめんね…」
「なんで謝るの」
「ごめんね…気持ちよかったの
ゆきくんにされるより
いっぱい興奮して感じちゃって
気持ちよくって…それで…」
「俺にされるよりよかった?」



 右京はゆきの胸の中で
 事実を夫に伝えるべく
 首を縦に振った



「いいんだよそれで
そんなの悪い事じゃない
右京が俺を好きでいてくれて
右京が気持ちよく満足してたら
俺は幸せだよ
たとえその相手が
俺じゃなくてもね
ちょっと悔しいけど」



 目を
 右京は目を見開いた
 いつまでも顔を上げないから
 頭を撫で撫でされる



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