無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　アロマのいい香りに
　柔らかい素材の寝台

　うつぶせになって
　からだをお任せする。

　小枝さんの手は温かく
　オイルか何かをすり込むように
　肌をマッサージしてくる。



　いやらしい意味じゃないけど
　気持ちいい～………



「気持ちいいです～…
エステって無縁だったんですけど
こんなに極楽なんですね～」

「そ、そうなんですか？
でもすごい綺麗な肌
していらっしゃいますよ」

「え～そうですか～？」



　半信半疑で笑う。



「い、いえホントに…
柔らかくてキメが細かくて…
肌そのものが喜んでるみたいに
真っ白でぷるぷるしてますよ
すっごいいいお肌です…」

「えー何もしてませんよ？
あ、でも女の喜びなら
思い当たらない事もない…」



　小枝さんは黙ってしまった。



「え、や、冗談ですよ？///
本気に取らないでくださいっ」

「………お客様の間で噂されてる
日本人の若いカップルって
浅葉様、ですよね…？」



　今度は私が黙る番だった。

　う、噂!?
　非常に嫌な予感しかない…



「他のお客様から聞いたんですが
その…とても仲のいい
日本人の
素敵なご夫婦がいらっしゃると…」

「あの、あの、小枝さん
聞きたいんですが
いや聞きたくないんですが
それ、どういう噂ですか…？」

「プールで…」

「よくわかりました
その辺でいいです！」