美人妻は性欲旺盛っ!
第5章 浅葉夫婦のHな週末 3
「嫌いなの?」
お酒はもうおしまい
バーをあとにする
ゆきくんは私に冷たくあたる
部屋に戻る道中
肩や腰はおろか
手も握ってくれない
ていうか顔を合わせてくれない
私はすぐに耐えられなくなって
自分から腕を絡める
たとえ演技だとわかってても
胸に穴が空きそうだった
「どうしたの?
嫌いじゃなかったの?」
「………嫌いじゃないもん」
「ふーんそうなの?
でも嫌いじゃないって
レベルじゃなぁ……
つか、歩きにくいから邪魔」
ぱっと振り払われる
私はすごく傷ついた顔を
したような気がする
しかしすぐにもう一度
ゆきくんの腕に飛びつき
自分から腕を絡めた
「胸、当たってるよ」
「………」
「嫌いじゃなかったの?」
「嫌いじゃないです…
嘘です…ホントは大好きです」
エレベーターを待つ
ゆきくんは私を覗き込んで
私の頬に手を添えた
「泣きそうになってる」
「泣いてないもん…」
ぎゅっと抱きつく
たわわな胸に
ゆきくんの腕が埋まる
今日はもうおしまい
というコトは
部屋に戻れば多分…
ゆきくんもそうなのだろう
期待が否応なしに
右上がりに高まる
エレベーターが到着して開く
それに乗り込む