
喘ぎ声レッスン*SS追加中*
第7章 空白の日々
それから数日後、あたしは先輩をフった。あたしの心も体も、もう先生のモノだったから先輩に逃げる事は出来なかった。
『寂しいよ、寂しい。先生、』
先生を思い浮かべては泣く日々。
まるで全てがモノクロで、あたしには空白の毎日だった。
食欲も出ないし、あたしは明らかに変な痩せ方をしていた。数日間で体重はあり得ない程に減った。
女の子には嬉しいのかも…、無理に笑顔を作ろうとすると、涙が溢れてきちゃうので、止めた。
「梓ちゃん、保健室行きなよ?」
ありがとう、拓己君。だけどね、思い出の有りすぎる保健室はむしろ逆効果かもしれない。
あたしは泣きそうになった。
なんで、こんなに弱い人になってしまったんだろう?
