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喘ぎ声レッスン*SS追加中*

第8章 目指す先に何があろうと








あたしはどこまでも、走る。

一度だけ行った、先生の家。車だったからあやふやだけど、記憶の限りを尽くして、ただひたすらに走る。

会いたいと思う気持ちは、もう制御出来なくて。先生に会って、先生に触れて欲しい。


空は段々と暗くなるけれど、あたしの足は止まらない。

人って大好きな人の為なら、こんなに一生懸命になれるのか。愛って奥深いんだな、そう思いながらも足を止めない。


先生、会ったらぶん殴ってやる。

あたしに返事もせず…、って告白にカウント出来るのかもあやふやな事しか言ってないしね。

ちゃんと告白して、ちゃんと振られよう。


・・・それでも、いいんだ。先生にさよならって言って貰わないと、あたしは前には進めない。



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