
喘ぎ声レッスン*SS追加中*
第10章 一つの終着点
優はあたしをゆっくり話して、口をあけた。
「梓、おしらせがありまーす。
良い方と悪い方、どっちが聞きたい?」
「…良い方で」
突然過ぎてイヤな予感がするんだけど、とりあえず優の言葉を待った。
「俺、今日実家に戻る筈だったんだけど。とりあえず親に紹介しようと思う。だからその、週末着いてきて貰って良い?」
「勿論!当たり前じゃんか」
それはその…、両親にご挨拶という事なのか?そ、そうか…。あたしちゃんと出来るのかな。自信ないよ本当に、その…
「心配いらない。俺が本気で好きだって、分かって貰えるから」
そう言って手を握られる事で、安心出来る。
『運命』って言葉が今もまだ耳に木霊している。
