
喘ぎ声レッスン*SS追加中*
第10章 一つの終着点
「あたしねぇー、先生狙ってたの」
「知ってます」
本当の事だから即答しておく。あたしにも女のプライドはあるから、負けたくないよ。
「初めはね、何でこいつが伊集院先生と会ってるの?って疑問だった。苛々もしたし、何よりあたしのプライドが許さなかった。」
教師なのにもの凄い事言うな、夕森先生。
可愛い顔した悪魔の本性が見え隠れする。
…地味にあたしの悪口言った感じだったけど、この際スルーだ。
「だけど、なーんか納得。」
「え?」
先生が呆れ顔で笑っている。どういう事だ?
「南森さんで良かったわよ。」
「え?…はぁ、」
いまいちどう対応すれば良いのか分からない。何がですか?とも聞けずに適当に頷く。
「しょっちゅう保健室の前を通って立ち聞きしてたんだけど、あなたと居るときは伊集院先生、『本音』だったのよ。なんかそれ聞いてたら、あたしなんて駄目だなって思った」
「・・・」
立ち聞きしてたんですか。あなた、…教師ですよね?一応あたし生徒なんですけど、大丈夫でしょうか。
