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喘ぎ声レッスン*SS追加中*

第10章 一つの終着点








「ゆうー、」

「ん?」

「あたしね、凄い幸せ。こうやって車に乗ってるだけなのに。優がいるだけで、ここが温かいの」

あたしは胸に両手を当てた。鼓動が速いのはきっと、優がいるから。



「ん―――」


丁度赤信号だったようで、あたしのシートに身を乗り出して唇を落とした。突然のキスに心臓が止まるかと思った。


「っ、」


青になり唇をそっと外す。…こんなんじゃ足りないよ。


いるだけで幸せなのに、どんどん欲深くなっていく自分が分かる。

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