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喘ぎ声レッスン*SS追加中*

第15章 それは幸せの〝声〟

「もう泣かせないって
言ったんだけどね」


そう言いながら
あたしの頭を撫でてくれる。

大きくてゴツゴツした優の手。
それは『男』って感じの手だ。

撫でられると、
何故かとても安心する。

それと共に何故か泣きたくなった。


幸せ過ぎて泣いてしまうとはこういう事を指すのだろう。


――……大好きだ。


「うっ…嬉しっ…だっ…あたしっ…」

「そんな格好で泣いてたら、俺どうすればいいかわかんないよ?」


そう言えば今、下着姿だった。
顔が赤くなるのが自分でも分かる。


「幸せ過ぎて、怖いよ…うっ…」

「俺も怖いよ?


まぁー幸せだけどさぁー。心配なんだけど」

「え?」


「今男と2人でいるんだろ?」


そ、そう言えば。
あたしすっかり仁くんの事忘れてた。

連絡を取ろうと携帯を開くと、着信が10件。受信メール6件。

…全て「仁仁仁仁」と表記されている。


「これ、怒ってるかも」

連絡もしないで、優の家に来ちゃったからな。

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