テニスの王子様だよね
第3章 泊まり
そんなふうに
朔夜(秘蔵の日本酒飲みたい)
など考えているとハルトが朔夜の心を読んだらしく
ハルト「蔵から取ってくるよ、運ぶのはお願いします」
ハルトも実を言うとお酒好き、日本酒をこよなく愛していた
朔夜『はーい!じゃ皆、レッツゴー☆』
立海組に任せ、ハルトは蔵に酒を取りに行った
~~~
皆で料理を運び終えると
台所から〈パリン!!〉
と言うガラスの割れる音がした
台所に行くとハルトが頭を押さえながら割れたガラス…多分グラスの破片を片付けていた
朔夜『ハルト!?大丈夫?』
朔夜が聴くとハルトは全くもって大丈夫じゃない顔色で返事をした
ハルト「大丈夫…
頭痛があっただけだし…
悪いけど、少しリビングで休むわ」
ハルトはグラスの破片の片付けを終えるとフラフラとリビングへ歩いていってしまった
朔夜『ど、どうしよ
あの時、ハルトが心読んだのに
俺忘れて…(泣)』
簡単に説明すると
今の朔夜は号泣状態である
仲間第1で
自分はどうでも良いから仲間を守れ
そう言う考えの朔夜には、
仲間が傷つくのは身を裂かれるよりも痛いのだ
朔夜『何で気付かなかったの…
俺の馬鹿!!』
朔夜が1番嫌いなものは【1人になる事】である
ハルトすら知らない
過去の出来事や
何時も仲間が先に死んでしまう
だから何時も
何時か誰も俺が存在している事を忘れるのではないか?
と言う恐怖感が襲う
朔夜『ふっふえぇぇ
ふえぇぇん』
幸「朔夜!」バシッ
幸村が朔夜の頬を平手打ちした
朔夜の頬が徐々に腫れて赤くなる
幸「泣く前にどうにか出来るか考えて!
何時もの朔夜ならそうするでしょ?」
バッ
朔夜『精市…うん!
そうだ!癒やしのルーンで痛いの治せるかも!』
朔夜『皆はご飯先食べてて!』
朔夜『まだまだ
ハルトには甘えてやるんだからー!!』
そう言いながら朔夜はハルトの所に走った