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雨の中の君へ。

第2章 仕事。

先生との仲直り?のセックスが終わり、携帯を見たら留守電が入ってた。先生はスヤスヤ寝息を立てている。私はボタンを押してメッセージを聞く。

「サキ、トモヤだけど…今日仕事って言ってたけど誕生日だろ?お祝いしたいと思って…無理ならプレゼントだけでもって思って…またメールでもするよ。」

うわっヤバイ。忘れてた。自分の誕生日…。27かぁ…。よく見るとお祝いメールやらFacebookにはメッセージやらが沢山届いている。
トモヤは公然とした私の彼氏だ。自分の誕生日を忘れていたことより、今日一日彼氏の存在を忘れていたことの方がショックだった。

「おめでとう。」
気が付くと、寝ていたと思った先生が後ろから起きていた私を抱き締め、そしてネックレスを首につけてくれた。そのまま首元にキスされる。一粒の大きなダイヤが胸元で揺れた。
指輪は絶対くれないんだよね。

はぁー。先生に振られて、タケルにやられて、また先生と元サヤで、彼氏とのデートを忘れるってどういう誕生日よ…。
私、幸せになれるんだろか。


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