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雨の中の君へ。

第2章 仕事。

「うわっ、彼氏からのプレゼント?その大きさなら普通指輪にするよね?」

光井先輩が私の胸元を大げさに覗き込んだ。

「いや、自分へのご褒美に。」

今日のスケジュールを確認しながら答えた。…トモヤととりあえず会える時間はありそうだ。

「えーっ、そんなんトモヤ君が見たら何も買えないんじゃない?」

もちろんトモヤと会う時は外ずします。書類を封筒に入れ、カバンに入れた。

「今日印刷所回って、書店回って、表紙の打ち合わせしたら直帰します。」

「仕事好きね笑。ま、畑山先生の新作取れたし、張り切りどころよね。」

遅くとも8時には終わるから…。トモヤに連絡入れとこう。

「これが勝負なんで。行って来ます!」

私は会社を出た。

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