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雨の中の君へ。

第4章 星。

「サキー!もーっ連絡しなさいよ!泊まってくんでしょ⁈」

伯母さんがワインを持って帰ってきた。伯父さんもニコニコこちらを見ている。

「あー着替えがなくて…」

「そういうと思ってたんだけど、前よく泊まりに来てたでしょ?そのままおいてあるわよ♪」

…玉砕。

「よしも帰ってくるのよ。」

よしはタケルの弟だ。大学生1年生で従兄妹の中では最年少。千葉に下宿している。

伯母さん家族が帰省してくる時はよく従兄妹会をしていた。私には兄が2人いる。他に私より2つ上と1つ下の従姉妹が地元の県内にいて全部で7人。

「そっかぁ、よっくん帰ってくるんだ♪」

よっくんはみんなから可愛がられていた。可愛いと思っていたらいつの間にか医学部に進学してた。
みんな忙しくなって、バラバラに帰省するようになって、従兄妹会をしなくなった。

「春子が寂しがってたわよー。サキが連絡もよこさないって。」


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