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雨の中の君へ。

第5章 罪と罰。


東京に帰らないといけない。

タケルも私も無言だった。

車に乗り、手を繋ぐ。

4日間、幸せだったな。

そういう思いが伝わってくるようだ。

対した会話もない車内は、あっという間に東京の私の自宅に着く。

ギュッとタケルが私の手を握る。



「…もう、会わない。」



私はタケルの顔を見れなかった。

コクンと頷くしかできない。




何故なら私の右手には誕生日にトモヤからもらった指輪が光っていたから…

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