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雨の中の君へ。

第5章 罪と罰。

「サキ!」

先生が私が部屋に入るなり抱き付いてくる。

「もーっ…先生、困らせないでください」

「ひどいんだよ金谷が。次から次へと仕事を入れて…。」

そう言いながら、手がスカートの中に伸びて来る。

金谷さんがそっと部屋を出た。


「もう濡れてるんだけど。」

ドキリ…

私の耳元で先生が囁き髪の匂いをかぐ。

「違う男の匂いがする…」

「あっ…」

先生が私の耳たぶを甘噛みした。
…今朝までの余韻が残ってる。タケルを失った悲しみに、身体のいたるところが不満を漏らしているようだった。

「どうしたの?感じやすくなってる。…今までどこで何をしてたの?」

そう言って先生が私を椅子に座らせる。

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