雨の中の君へ。
第5章 罪と罰。
私は本当にバカだと思う。
けど、タケルのことを考えるまでの前の私に戻りたかった。
こんなに切ない思いをするくらいなら、タケルのことを好きになりたくなんかなかった。
「…めちゃめちゃに…してください」
先生にお願いする。
タケルのことが考えられなくなるくらい、めちゃめちゃにして欲しかった。
「サキ、どの男のことを考えてるんだ?」
…っ。先生が私のあごに手をやり、上を向ける。見透かされてるようで、目線を外した。
「私の連絡を無視して他の男と会っていた罰だ。…ちょっときついけど耐えなさい」
先生がカバンからロープを出した。私の手首は後ろに組まれ、器用に縛られていく。私の胸にロープが食い込んだ。
足を開脚させられ椅子のひじ掛けに縛り付けられる。
スカートはまくり上がりパンストと下着が見えた。