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雨の中の君へ。

第5章 罪と罰。


「…私、滑稽よね。」

最後にそう呟いて、出て行った。


何故私だと分かったか…


今朝、光井先輩は仕事をボイコットしている先生を説得しようとホテルに向かったらしい。

そこで偶然ホテルのテナントで金谷さんが女性用の服を探しているところを見つけ、声を掛けた。

また先生の悪い癖が出てると思ったけど、いつものことなのでそのことについてはスルー。

問題は解決したから大丈夫だと金谷さんから聞いて、先生には会わずに出社した。

けど、私が先生と打ち合わせをしていて問題が解決したこと、次回作も担当が私になったことを鬼百合編集長から聞く。

そこへ、私が出勤。


…しかも金谷さんが物色していた服を着て。


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