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雨の中の君へ。

第5章 罪と罰。


「こんばんはー♪」

玄関から伯母さん達の声が聞こえる。
私は部屋で荷物をまとめていた。


…東京帰ろう。今なら最終便に間に合う。いや、長野へ…



意を決して、荷物を持って部屋を出る。


「!!」


タケルだった。


びっくりして固まる。


「なっ…何でっ…」


タケルは何も言わない。
代わりに口を口で塞いだ。
反射的に抱きしめ、求め合う…

パタン…タケルがそのまま押して後ろ手で戸を閉めた。


会いたかった、抱きしめたかった、キスしたかった…


止まらない。

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