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天使で悪魔なセラピスト

第5章 始 ま り





さらに泳がせた目を、待合の柱にあった時計に移すと、先週ここに来た時間よりずっと早いことに、ユナはやっと気づいた。




ど、


どうしよう…



「…あ;」



「……どうかしましたか?」


受付の女性が、天使のように微笑みまたユナに投げかけてきた。



「…それとも診察ではないご用事かしら?」


「あ、あ・・・の、いえ…えっと。…」


どうしていいのか困り果ててますますキョドってしまうユナに、さすがに受付の女性もいぶかしく首をかしげた。



その時。

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