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天使で悪魔なセラピスト

第5章 始 ま り



「でも斉木先生、…午後は休診のはず…」


言いかけた麗華に、


「わかってる。…いいんだ。…受付もなしでいいから。」


と、蓮は優しい笑みをたたえたまま、迷うことなく返した。


何だか明らかに特別扱いっぽい言い草に、ユナは真っ赤になってうつむいた。


「そう、…ですか。でしたら、さあ、どうぞ。」


麗華は少し表情を曇らせながら、ユナを待合にいざなってくれた。


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