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天使で悪魔なセラピスト

第1章 トラウマ

寮生活から半年ほどして。


母からその義父の男と離婚したことを知らされた時は、もう大丈夫だ、と思った。



私もお義父(とう)さんの事なんてもう忘れなきゃ!



そう思って、サークルやゼミで知り合った男性と積極的に交流してみたり、


石田先輩よりも前に、交際した男の子だって数人いた。


だけど


どの人とも長続きしなかった。


原因は私のこの末期的な、男性恐怖症のせい。


ちょっとでも身体が触れたり、甘い雰囲気になろうとすると、緊張して身体が強張ってしまう私に、


みんな、愛想を尽かして去って行ってしまった。










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