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天使で悪魔なセラピスト

第5章 始 ま り

蓮の指は繊細に緩急をつけて動き、ユナはもう何も考えられなくなってきてしまった。


ただ、触れるたびもたらされる鋭い快感に、ビクビクと体を痙攣させ、甘い悲鳴を繰り返すだけ。



蓮はユナの背に腕を回し体制を整えるようにしてから。


「じゃ、…そろそろ行くよ?」


「あっ…や…っ!あ!」


これまでの快感とは違う、指の動きにユナはハッと身構えた。


彼の中指の腹がクリトリスを激しく擦り付けてきた。

「は、あ、あ、あん!!あんっ!」


痛みにもにた鋭利な感覚が次々攻め入り、とても追いつけない。


「…や、あ、ぁああっ!ああ!…」


ベッドの上で跳ね上がろうとする身体を、蓮は優しく拘束したまま、なおも激しく指を震わせた。


ユナのヴァギナはくちゅくちゅ、ぴちゃぴちゃ、と激しく音を立てる。


「やあっああああっ!…///」


なに、これ!?


お腹の奥が、変…


身体の芯から何かが溢れ出してくる感覚。


「あ、あ、あ、っいっ…っきゃっ…アあああっ……!!!!!」


激しい嬌声と共にユナの身体がくんと仰け反り、動きを止めた。


蓮は琥珀色の瞳を細め、腕の中のユナが果てたのをみとどけた。


ゆっくりと、擦る指の速度を落とす。


はあっ、と、ユナにとどめていた呼吸が戻り、がくりと脱力した。






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