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天使で悪魔なセラピスト

第6章 ユナの恋心




しばらく熱い涙が伝うまま、泣き続けて。


そしてユナは気づいた。


自分の心の中に、自分でも驚くほど熱く、力強い想いが息づいていることに。


いや。


これでおしまいなんて、いやなの。


センセイじゃなきゃ。


愛し合う意味の全てを教えてくれるのは、


センセイじゃなきゃ…いや!


愛の世界に飛び込むことに怯えていた私を、


その戸口まで連れ出してくれたのに。


その先を、別の誰かに委ねようとするなんて。



そんなの、ひどい。


ずるいです、…センセイ!





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